50万円の「トイレ修理」を、国際映画祭を目指す「映画プロジェクト」へ。ひらめきが仕掛けた価値の転換。

2026年3月28日、鹿児島。 とあるご支援先のプレオープンイベントの隣席での何気ない相談が、わずか数週間で「国際映画祭」を視野に入れた映画制作プロジェクトへと昇華しました。

今回は、Biz-L代表の中村が、どのようにして「目先の課題」を「街の資産」へと書き換えたのか。その戦略的な裏側を公開します。

1. 課題の再定義:それは本当に「50万円」の価値か?

当初の相談は非常にシンプルでした。 「鹿児島市名山町にある昭和レトロなスナックのトイレを50万円で改装したい。その資金をクラウドファンディングで集められないか」というものです。

しかし、私の直感は「否」でした。 他地域での事例をリサーチした結果、単なる「設備の修理」に対する共感は得にくく、目標額に遠く及ばない現実を目の当たりにしたからです。

そこで私は、課題をこう再定義しました。 「トイレを直すことは目的ではない。この街に新しい世代を迎え入れるための『入場資格』を整えることだ」

物語の舞台となる、スナック「うたげ」さん

2. 戦略の実装:50万円を300万円の価値へ

私は、単なる修理案を退け、以下の3本柱からなるアップデート案を提示しました。

  • インフラの新調: 女性や観光客が安心して立ち寄れる「街の玄関」としての機能。
  • 資産の再発見: 県内名門校の相撲部元顧問というオーナーの「生き様」と「秘伝のちゃんこ」をコンテンツの核に据える。
  • 多角的な収益化: 2階の遊休スペースを宿泊・ワークスペースへ転換し、24時間稼働する拠点へ。

この「街の未来」を描いた提案に、キーマンの方は「感動しました。絶対やってほしい」と即答。50万円の相談は、300万円超規模の事業計画へと進化しました。

3. 大逆転のセレンディピティ:映画制作プロジェクトの始動

物語はここで終わりません。 この「昭和の誠実さを令和に繋ぐ」ストーリーに共鳴し、強力なパートナーが加わりました。福岡のプロデューサー、そして国際映画祭での受賞歴を持つ監督の参画が決定。

名山町を舞台にした短編映画の制作が正式に動き出しました。

  • 主演俳優への出演交渉が進行中
  • 6月の撮影に向けた急ピッチな準備
  • 映画をフックにした、街全体を巻き込むクラウドファンディングの実施

50万円の「修理」という点から始まった話が、映画という「形」を通じて世界へ発信される、名山町の「資産作り」へと大化けしたのです。

4. 旅する軍師としての確信

「映画なんて作ったことがない」 それでも、25年間一社の経営に寄り添い続けてきた経験からくる「ストーリーを見抜く力」が、この奇跡的な展開を引き寄せたと確信しています。

現在、私は「旅するコンサルタント」として、この熱量をリアルタイムでパッキングしながら全国を回っています。そして、この「伴走の仕組み」を仕組み化したのが、新プロジェクト「UTAGE」です。

名山町から、世界へ。 昭和の灯火を新調し、未来へ編み直す。 Biz-Lの新しい挑戦に、ぜひご注目ください。


中村 雅史(Biz-L代表 / お節介な軍師)

▼ 経営を「宴(UTAGE)」に変える新プロジェクト https://utage-project.biz-launcher.com/

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この記事を書いた人

中村雅史